「鳴るオカリナ」の特徴について

 

オカリナの息の出し方(鳴るオカリナの場合)

前回、鳴るオカリナとは、言い換えると“自然体で吹けるオカリナ”であり、「音を出す」のではく「やさしい息でオカリナが鳴る」(普段の呼吸で吹くことができるオカリナ)であると書きました。

そこから分かる、「鳴るオカリナ」の特徴を挙げてみましょう。

 

※以下に記載する内容は、SUELABOが様々なタイプのオカリナを購入して実際に何度も吹いてみて、実験と研究をした結果分かった内容になります。

 

「鳴るオカリナ」はやさしい音。近所迷惑になりにくい

“近所迷惑にならないかな?”は初心者の方が気にされる重要事項の一つですよね。

「鳴るオカリナ」は普段の呼吸の息で吹きますので騒音のような大き音にはなりません。リコーダーをイメージしてください。家で吹いたり、合奏したりするのには十分な音色ですのでご近所さんを気にするような音量にはなりません。

気を付ける点があります。
迫力のある大きな音を出したい方には向きません。息を強く吹いてしまうと正しい音で鳴りません。

息がやさしくても鳴るオカリナ

 

 

一方、「吹くオカリナ」は息を強く吹くことで音を出しますので必然的に音は大きいです。ホイッスルにイメージが近いと思ってください。息を強く吹けば吹くほど音が大きく出せます。迫力のある音色になります。

気を付ける点があります。
近所迷惑を気にしてやさしく吹くことは止めましょう。正しい音が絶対に出ません。この手のオカリナが本当に本当に多いです。そのまま練習してしまうと間違った音を脳が覚えてしまい合奏した時に音がズレますので吹く際はしっかりとした息で吹きましょう。

息を強く吹くオカリナ

 

強い息に自信がない方や女性や子どもにピッタリ

「鳴るオカリナ」はやさしい息で音が鳴りますので女性でも子供でも安心です。下の図のように高音まで楽な息で出ますので息に自信がない方にピッタリです。

気を付ける点があります。
「鳴るオカリナ」はリラックスして自然体で吹く必要があります。力んで思い切り吹いてしまうと正しく音が鳴りません。特に低音ドレミを出すのに息遣いに慣れる必要があります。

「鳴るオカリナ」にはリラックスして吹くための慣れが必要になります。

 

 

一方で「吹くオカリナ」は音が高くなるほど息のスピードを上げる(強く吹く)必要があります。下の図のように強く吹けば音が出ますので「鳴るオカリナ」よりも音は出しやすいです。息に自信のある方にはこちらが断然おすすめです。

気を付ける点があります。
高音になればなるほど強く吹く必要があります。強い息で吹かないと音が出ていても音程はズレていることが多いです。調律器で調べてみると一目瞭然ですのでぜひ試してみてください。特に注意が必要なのは、高音レミファの音を正しく出そうと思うと想像以上に強い息が必要です。息に自信がない方や女性やお子さんでは難しい場合があります。

ピッチのグラフ2_強い息

 

 

つづく