オカリナ 製作工程
SUELABOは「初心者が安心して吹けるオカリナ」を製作しています。それは女性やお子さん、初めて持つオカリナに挑戦する方にとって正しいオカリナを作ってあげたかったからです。ピアノ伴奏と吹けるほど音色には自信がありますのでご安心ください。手間と時間をかけ、そして積み重ねた技術力によってSUELABOのオカリナは完成します。その工程をご覧ください。
使用する粘土
泥漿(でいしょう)とよばれる泥の状態にします。季節によって温度と湿度がかわるため微調整する必要があるので簡単そうに見えるかもしれませんがとても難しく気を配ります。
![SUELABOの泥漿(でいしょう)](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2020/08/00-768x768.jpg)
製作工程1
石膏型に泥漿(でいしょう)をゆっくり注ぎます。空気が入ってしまうと泥漿が奥まで入らないためです。水と違って粘性のある泥を隅まで入れるには重力を利用します。そのため型から溢れる寸前まで入れます。
![オカリナ鋳込み作業 工程1](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/001-768x768.jpg)
製作工程2
季節によって変わりますが泥漿を入れて約20分程度経過する頃に型に注いだ泥漿を外に出します。この時点で型の中に入っている泥漿は石膏に水分を吸われ液体から個体になっています。
![泥漿(しょう)を石膏型から出す 工程2](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/003-768x768.jpg)
製作工程3
石膏型を開けるとオカリナの原形が出てきます。この状態(オカリナの原形)を常に製作することものすごく重要です。そうすることで品質を一定にする第一関門を通過することができます。ができます。
![石膏型からオカリナを外す 工程3(オカリナの半身を型から外すす)](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/005-768x768.jpg)
製作工程4
音を奏でる上で最も重要な場所である「歌口」の最初の加工をします。最初の加工ですが、ここでつまづくと他の加工をどんなにしっかりしても音色が悪くなるので要注意です。
![オカリナの歌口(加工) オカリナ歌口の加工](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2018/09/003-768x768.jpg)
製作工程5
石膏型からオカリナの原形をはずします。コンプレッサーの空気をオカリナの原形に直接当ててしまうと形状が変形してしまいます。音色に影響してしまうので直接当たらないように気を付けながら外します。
![オカリナを石膏型から外す オカリナを石膏型から慎重に外す工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2018/09/004-768x768.jpg)
製作工程6
型から外したオカリナの原形は、上のパーツと下のパーツに分かれています。それぞれに予め導き穴がありますのでSUELABOで決めている穴のサイズをポンスを使って正しい穴を開け直します。
![オカリナに加工開始(穴を開ける) オカリナに規定のサイズの穴を開ける工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/007-768x768.jpg)
製作工程7
穴を開ける際は場所によって微妙に開け方が変わります。なんとなく開けているのではなく、どのオカリナでも同じように開けています。同じに加工しなければ個体差が生まれてしまいます。
![オカリナに加工開始(穴を開ける②) 穴を開ける際はゆっくり垂直に開ける](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/008-768x768.jpg)
製作工程8
息を吹き入れる「ウィンドウェイ」の加工を始めます。先ずは掃除から。余分な粘土が詰まっている場合は取り除きます。ウィンドウェイは歌口に次いで重要な場所です。
![オカリナのウィンドウェイの掃除 オカリナのウィンドウェイ内をキレイにする工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/011-768x768.jpg)
製作工程9
SUELABOが決めている「ウィンドウェイ」にするため専用の器具を差し込んで調整します。この工程を必ず施さないとウィンドウェイに個体差が生まれてしまいます。それは音色にも影響してしまうため欠かせない工程です。
![オカリナのウィンドウェイの大きさを調整 オカリナのウィンドウェイの大きさを調整する工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/013-768x768.jpg)
製作工程10
歌口の加工を行います。SUELABOの歌口サイズにするため歌口専用の工具を使って微調整をします。歌口は音色の要です。大きさだけでなく厚みも同じでなければ品質は一定になりません。最も気を使う工程です。
![オカリナの歌口を加工・調整 オカリナの歌口を微調整する工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/009-768x768.jpg)
製作工程11
歌口はウィンドウェイから出た息を切るため、その角度と位置がとても重要になります。SUELABOではあらかじめ決めていますので微調整をおこない、この段階で音が鳴るようにします。
![オカリナの歌口のエッジを微調整 オカリナの歌口のエッジを微調整する工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/010-768x768.jpg)
製作工程12
オカリナの内側の加工を施します。SUELABOでは特定の穴の内側によってはすり鉢状に加工をします。こうすることで空気が外に出やすくしして音(特に高音)を出しやすくします。
![オカリナの内側の穴に加工を施す オカリナの内側の穴に加工を施す工程①](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/015-768x768.jpg)
製作工程13
オカリナは高音になればなるほど息の量とスピードを上げる必要があります。加工を施さないと初心者や女性、子供では正しい音すら出せなくなるからです。そこまで気を配ります。
![オカリナの内側の穴に加工を施す オカリナの内側の穴に加工を施す工程②](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/014-768x768.jpg)
製作工程14
オカリナの上半分と下半分を付けます。ドベ(泥漿)を接着剤にします。隙間ができない様に気を付けながら淵にドベを乗せていきます。
![オカリナの半身を接着 オカリナの半身同士を接着させる工程①](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/017-768x768.jpg)
製作工程15
接地面に隙間ができてしまうと内部の空気の流れに影響が出て音色にまで影響することがありますのでしっかりドベを淵に乗せます。
![オカリナの半身を接着 オカリナの半身同士を接着させる工程②](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/019-768x768.jpg)
製作工程16
オカリナの上半分と下半分を接着する際にズレないように気を付けます。
![オカリナのズレない様に接着 オカリナの半身をズレない接着させる工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/021-768x768.jpg)
製作工程17
淵をやさしく押さえながらドベが接地面から飛び出てくるくらいピタッとくっつけます。
![オカリナの半身をしっかり接着 オカリナの淵を押さえてしっかり接着させる工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/025-768x768.jpg)
製作工程18
淵から飛び出たドベが乾燥するのを待って、飛び出している粘土を刃物で削ります。
![オカリナの削り作業 オカリナの淵から出た粘土を削る工程①](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/026-768x768.jpg)
製作工程19
飛び出した粘土を全部削り、接地面の継ぎ目が分からないようにします。
![オカリナの削り作業 オカリナの淵から出た粘土を削る工程②](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/029-768x768.jpg)
製作工程20
削った跡をスポンジを拭いてキレイにします。そして全体的に角張った箇所を丸みを帯びるようにスポンジでならします。
![オカリナの全体を均す(ならす)作業 オカリナをスポンジを使ってキレイに均す(ならす)工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/030-768x768.jpg)
製作工程21
棚板に置いて乾燥させます。少しでも水分が残っていると焼成前に行う調律に影響を及ぼしますので完全に乾燥させます。
![オカリナの感想 オカリナを乾燥させる工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/033-768x768.jpg)
製作工程22
SUELABOでは様々は数年かけて研究を行った結果、乾燥後そして焼成後に鳴る音のイメージが分かっていますので焼成前に穴のサイズを微調整して調律します。
![オカリナ1回目の調律作業 オカリナ1回目の調律工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2022/04/00020-768x768.jpg)
製作工程23
窯に詰めて焼成します。温度が低すぎると強度も弱く、逆に温度が高すぎると磁気化して音色に大きく影響を及ぼすので温度は細心の注意を払います。。
![オカリナ焼成 オカリナの焼成工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_1882-768x768.jpg)
製作工程24
約10時間後、窯がある程度冷えたら扉を開けてオカリナを取り出します
![オカリナの窯出し オカリナの窯出し](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2020/08/31-768x768.jpg)
製作工程25
焼成後はオカリナはザラザラしているため、全てのオカリナを一つひとつヤスリで磨いてキレイにします。
![オカリナの磨き作業 オカリナを磨く工程](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2020/08/34-1-768x768.jpg)
製作工程26
一つひとつ音色を確認して調律をし直します。音色の悪いものはB品となり楽器として販売はしません。
![オカリナ2回目の調律作業(微調整) オカリナ2回目の調律工程(微調整)](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/040-768x768.jpg)
製作工程27
こうしてSUELABOのオカリナは完成します。ここまでくるのに15日前後かかります。
![初心者用のオカリナの感性 初心者用のオカリナの感性](https://sue-labo.com/wp-content/uploads/2023/02/DSC_031700-768x768.jpg)
オカリナの音色について
SUELABOのオカリナはやさしい息で鳴るので「高音が出ない....涙」と困る必要はありませんよ。ピアノ伴奏と合わせても大丈夫です。キレイに鳴ります。聴いてください。