今まで、歌口の理想のサイズについて実験を通して検証してきました。

(※SUERABOが製作するオカリナ・セラリーナを元に検証してきました)

その結果、6~7mmが理想であることが分かりました。

 

 

 

この結果をもとにして、歌口の音への影響について書きたいと思います。

(以前からたびたび触れてはおりましたが)

例えは、歌口8mmと大きくなった場合で考えてみましょう。

結論から言いますと、理想の歌口のサイズ6mmを基準とした息づかいで吹いた場合、歌口が大きくなると音は下がってしまいます。

この「歌口が大きくなると音は下がってしまう。」という点は誤解のないように記載する必要がありますので例えをもちいて書きたいと思います。

 

下のイラストは(例として)基準となる息づかいを数値化してみました。

ピッチが基準の息_数値化

 

この場合、「ラ」の音を出そうとした場合、8の息で「ラ」の音が出ることになります。

一方、歌口が大きくなった場合をみてみましょう。

 

ピッチが強い息_数値化

 

基準となる息づかいで吹いた場合、12の息でないと「ラ」の音が出せません。

8の息で吹いてしまうと、「レ」の音が出ることになります。

 

8の息で「ラ」が出せたのが、同じ息づかいで吹いた場合、歌口が大きくなると「レ」の音しか出せません。

これが、「基準とした息づかいで吹いた場合、歌口が大きくなると音は下がってしまいまう」という現象です。

 

つづく