私たちは実験(歌口のサイズを8mm、7mm、6mmで変えてみる)をする前に結果についてある程度「こうなるんじゃないかなぁ」と想定してました。そしてそれはあながち間違っていなかったのですが、それ以上に分かったことが物凄くたくさんありました。そのことを書いていこうと思います。
ここらか。
今度は実験用の約10個のオカリナ/セラリーナの歌口のサイズを6mmにしてみました。
一律同じように吹いてみて分かったことがあります。6mmの歌口は上級者向けであるということです。(7mmと比べて1mmしか変わらないのですが)
歌口が6mmというサイズは7mmと比べて1mmしか差がないから大差ないのではと思われるかもしれません。(事実、私たちはそう考えておりました。)ですが音色の出方に驚くほど大きな影響を与えるのだと分かりました。
先ず言えることは直線的に息を吹く方には正しい音色は出せないということです。ならば、ゆっくり息を吹いたら鳴るのではないかと思われるかもしれません。しかし、それでは楽器がキレイな音で鳴ってくれません。やはり吹き方が重要になってくるようです。
ウィンドウェイから出た息が歌口のエッジに当たるまでの距離としての6mmと7mmの1mmの差は驚くほど大きな影響を与えるのだと分かりました。
歌口のエッジにどうやって息を当てるのか。
この感覚をイメージできる方でないと6mmの歌口のオカリナ・セラリーナを吹きこなすことは大変難しいとおもわれます。言い換えると、強く息を吹きこんで演奏する奏者ではなく、口の中で息を調整できる上級者、そして楽器を“鳴らす”意識がもてる上級者でないと無理だと感じました。
これが6mmの歌口の印象です。
つづく。