歌口のエッジにどうやって息を当てるのか。

この感覚をイメージできる方でないと6mmの歌口のオカリナ・セラリーナを吹きこなすことは大変難しいとおもわれます。言い換えると、強く息を吹きこんで演奏する奏者ではなく、口の中で息を調整できる上級者、そして楽器を“鳴らす”意識がもてる上級者でないと無理だと感じました。これが、6mmの歌口の印象です。

 

今回はここから

歌口のサイズが違うとどのような差が生まれるのか。比較してみます。

 

その説明を書く前に・・・・

まず音がどうやって鳴るのかを考える必要があります。

 

 

 

音は(上の図にあるように)吹いた息がウィンドウェイを通り、ウィンドウェイから出た息が歌口に出てエッジに当たることで音が鳴ります。

音が鳴る際、“吹いた息がしっかり音に還元される”オカリナ・セラリーナがよい楽器と言えます。“吹いた息がしっかり音に還元される”とは、言い換えると息の“シュ~”いう音が聞こえない楽器ということです。

 

以前書いた記事で触れましたが、音が鳴る際に吹いた息の“シュ~”という音が聞こえてしまう楽器は決してよい楽器とはいえません。つまり、息の“シュ~”という音をいかにならないようにするかが、よい楽器を作る上でのポイントでもあります。

 

それでは、息の“シュ~”という音はどうしてなるのでしょうか? 理由は一つではないのですが、大きな影響を与えるのが息の量(息のスピード)です。

 

ここで本題に戻します。

歌口のサイズが違うとどのような差が生まれるのか。比較してみます。

例)高温の正しい音をキレイに出そうと吹いてみました。歌口サイズ以外は同じ状態の2種類のオカリナ・セラリーナです。下記①、②のどちらがキレイな音がなるでしょうか。

①8mmの歌口

②6mmの歌口

 

つづく