歌口の①楕円系 ②三角系 ③円系 として、音色をひかくした際の現時点(令和4年10月21日)での試験結果で書きたいと思います

①と②の歌口の音色がよいと感じる理由の1つとして、吹き出た息の拡散率が関係しているように感じます。

(③が悪い訳ではありませんので、誤解しないでくださいね)

 

今回はここから

SUELABOが云う拡散率とは、ウィンドウェイから出た息が歌口の両サイドから抜ける量のことを云っています。

※SUELABOの実験結果より

 

歌口の息の拡散

 

ウィンドウェイから出た息は、基本的に直進してエッジ(イラストの点線の位置)に当たります。その際、両サイドにも息は抜けます。

音に還元されるのは、主にエッジ(イラストの点線の位置)に当たった息です。

※両サイドが全く音に還元されないわけではありません。

 

息がエッジ(イラストの点線の位置)に効率よく当たるかどうかが音色を左右しますので、息が両サイドから拡散しない方がよいと思われます。

息の拡散率が高いと、音に加えて吹いた際の息の「シュー」という音が大きく鳴ります。

そうした場合、①と②の歌口は③に比べると拡散しにくいように感じます。③は円形のため息が多少拡散しやすいようです。

SUELABOでは③の円形の歌口を採用していますが、息の拡散率を考慮に入れて最適な歌口のサイズ(エッジまでの距離)を決めた上で成型しています。

※最適な歌口のサイズとは以前の記事 SUELABOにとっての理想の歌口サイズ で記載しました。

 

前回記載しましたが①と②の歌口は手作業で仕上げるため、個体差が出てしまうリスクがありるのが難点ですね。

SUELABOが製作する際はどうしても手間と時間が掛かってしまいますので価格が上がってしまいます。上級者用に製作する際はよいかもしれませんね。

 

それではまた次回に。