前回まで、歌口の形状についての考察を書いてきました。

今回は歌口が本当に重要な箇所で、繊細であることが分かる事例を挙げたいと思います。

例えば、セラリーナの歌口を参考にして見てみましょう。

 

※歌口のエッジに赤丸を描いています。

セラリーナの歌口

 

歌口を横からの断面にしてみます。

下のイラストの様(加工前)になっています。

 

セラリーナの歌口

 

よーーーく見ないとわからないのですが、歌口のエッジに少し突起している箇所があります。

この状態でも音は鳴るのですが、空気がこの突起に当たることで濁りのような、雑味のある音色に感じました。そこで、この突起を削ります。すると雑味のある音は消えます。

 

大切なのは、空気がエッジに対してまっすく当たることが大切です。これはSUELABOが色々と実験して感じた結論です。

 

では、下のイラストの様にエッジを尖らせると、音色にどういった傾向が出ると思いますか?

セラリーナ(&オカリナ)の歌口を尖らせると

 

 

つづく