息を強く吹くオカリナ

初心者ならば一度は思うこと

「できるだけ間違っているところを聞かれたくないな」
「大きな音がご近所さんに聞こえては迷惑かな」
「息(肺活量)に自信がないから楽に吹けるといいな」

そう思う方もいらっしゃるかと思います。

ぜひ知っておいて下さい。
世の中には「息を強く吹かなければ正しい音で響かないオカリナがある」ということを。

こうしたオカリナは息を強く吹くことで正しい音が出せます。言い換えれば、やさしい息で吹いてしまっては間違った音で練習することになります。また、当然のことですが強く吹くため音も大きくなります。といって、控えめな息で吹くことも絶対にやめましょう。なぜなら、ズレた音のまま練習することになるからです。間違った音感を脳が覚えることになります!!

ピアノでもバイオリンでもギターでも全ての楽器において正しい音を出すことが基礎中の基礎です。「ズレた音でも良い」なんていう先生は絶対にいません。正しい音で練習しなければ脳が誤った音を誤解して覚えます。これがお子さんであるならば絶対に気を付けた方がよいです。

ですから、もし強く吹く楽器を購入したのであれば、正しい音を出すために強く吹いて練習する必要があります。その事を絶対に覚えておいてください。

SUELABOでも製作する上で幾つもオカリナを購入しましたが、身長180cm、体重75kgの当方ですら、正しい音で演奏することが至難なオカリナが幾つもあります。調律器で正確な音を出すにはどの程度の息の強さかと試しながら吹きましたが・・・・けっこう厳しいです。

また、息が強いため音の中に息の「シュー」という雑音が入るので高温は特に厳しいです。オカリナには個体差があって当たりはずれがあると言いますのでSUELABOはたまたま“はずれ”を沢山購入したということでしょう・・・・。でも、当たりはずれがある楽器って・・・いったい何なんでしょうね?

実際、あるショッピングサイトでオカリナを購入された方が「皆と一緒に練習していると音が合わない」というコメントを記載されているのを見たことがあります。これが正に、強い息で吹かなければ正しい音で演奏することができないオカリナであるということです。肺活量に自信のある方でしたら、たぶん大丈夫なんだと思います。

そんな事を通して「女性の方やお子さんが安心して吹けるオカリナ/セラリーナにするにはどうしたら良いのだろう?」私たちSUELABOは考え、研究と試験を繰り返しました。

次回へ続く