セラミックバレー美濃 瑞浪G

稲津小学校の体育館にて、子供たちに美濃の地(東濃地方)の歴史と文化を伝える時間を頂きました。
セラミックバレー美濃構想として瑞浪市の若手の窯業関係者で企画しました。

どうしてこの地が、美濃焼として約1300年も続く陶磁器の一大産地になったのか。それをパワーポイントや動画を使って紹介。
子供たちの心に少しでも残ってくれたらうれしい。

美濃の地(東濃地方)では学校の授業で粘土に触れて造形物を作る機会が本当に多い。
それは、この地が美濃焼の一大産地であるからこそ。

約1300年の歴史のある美濃焼
西暦720年ころだから奈良時代のころからここら一帯は陶磁器の産地ということになる。
とにもかくにもこの地に良質な土、良質な水、良質な燃料。この3つの要素がそろったからこその歴史。

良質な水とは、中性の軟水であったこと
良質な燃料とは、高火力の赤松の樹木帯があったこと
そして良質な土とは、マグマから生まれた花崗岩の地域だったこと。

第一章は誕生だ。
この地ができるのは約2億年前。美濃帯ができるところから物語ははじまる。
この良質な土のもととなった花崗岩は火山から生まれるマグマが由来。
発生したのは約8000万年~6000万年前のことだから悠久の時を経てのこと。
その後、地殻変動、海水の上昇、大地の隆起・沈降、氷河期など、ありとあらゆる自然現象の中で6000万年かけ風化していく。

第二章は熟成だ。
様々な環境の変化を経て、約500万年前に物語が再び動き出す。
この時、美濃の地(東濃地方)辺りは東海湖と呼ばれる大きな湖の底。
6000万年かけて風化した花崗岩は雨で流され東海湖に集まる。
数百万年かけて沈殿してできる土の層。

そして東海湖が消えで大地になった。
私たちは、今自然の恩恵にあやかって、奇跡の土を手にしている。

語りだしたら長いのでまた。