SUELABOのオカリナではどのように高音「ミ」の音を出すための加工をしているのか。
以前記載しましたが同じ穴のサイズでどこまで音がキレイに鳴るのかという実験です。

 

 

穴の大きさが一緒の場合、どの形状が一番簡単に(そしてキレイに)鳴るのでしょう?

 

②ひょうたん型について

前提として、穴のサイズは①ずんどう型も②ひょうたん型も同じです。

下のイラストの様を見てください。
(実際はどのような気流かはわかりませんが)②ひょうたん型に加工を施すと、息が外に出やすくなるようです。そのため①ずんどう型より音が上がりやすくなるということが分かりました。つまり「ミ」の音を出そうとした場合、①ずんどう型では鳴らなかったとしても②ひょうたん型に加工することでミの音が出る場合がありした。

 

オカリナの息の出方(image)

 

この事実はとても大きい意味を持ちます。

なぜなら、穴のサイズを大きくすることで発生するリスク(前回の記事に記載)を冒さずに音階をあげることが可能だからです。また、一部の内側加工を施すだけで音階を上げることが可能になるということは、全体の構造をすべて見直して作り直すことに比べたらはるかに手間と労力を割くことができます。それも音色のの中で出すことが難しい高音(レミファ)でも通用するとなればなおのことです。音階を作る上でかなり役に立ちます。

 

ですが、この②ひょうたん型の加工にはデメリットがあることも発覚しました。

先ず、ひょうたん型に加工するということは下のイラストの斜線部分(オカリナの内側)を「削る」ということになります。そして、この削り方をすることで、ある現象が起きはじめたんです。

削りすぎると(オカリナの内部)

 

それは何か?
次回はそのことについて記載したいと思います。

 

つづく