SUELABOのオカリナではどのように高音「ミ」の音を出すための加工をしているのか。
以前記載しましたが同じ穴のサイズでどこまで音がキレイに鳴るのかという実験です。

 

 

穴の大きさが一緒の場合、どの形状が一番簡単に(そしてキレイに)鳴るのでしょう?

 

①ずんどう型について

穴の大きさが②、③と同じの場合、「ミ」の音が出ないと分かった段階でできる①にできる加工はありません。「えっ!」と思われますよね。そのため(穴のサイズを変えない)加工を施せないずんどう型は最も音をキレイに出すのが難しい穴の形状といえますと言えます。特に高音です。

では、(穴のサイズを変えてもよいのなら)どうするの?

前回の内容を踏まえて書くと、下のイラストの様に穴のサイズがどんどんと大きくして「ミ」の音を出すことしかできないのです。この加工を施していくと、穴サイズが大きくしていくどこかの段階で「ミ」の音が鳴っているというより、息が抜けていく「シュ~」という音が気になりはじめます。それは当然です。穴が大きくなれば出ていこうとする息の量も多くなりますから。

こうなっては演奏していてもキレイに音は伸びませんし、演奏していて気持ちよくありません。なにより、肩で息をしないと音が出せないくらい息の量が必要になります。

 

 

ずんどう型の穴から導きだされるSUELABOが研究した結論は、穴のサイズを変えることで行う音階の変化は極力最低限に留める必要があるということです。特に高音です。

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話は余談になりますが、「そんなひどいオカリナなんて売られてないでしょ」とお思いですよね?

ですが・・・実はこの手のオカリナの方が多く出回っています。なぜなら、“それでもオカリナ” だからです。初心者用オカリナを購入したと思ったのにハズレのオカリナを購入してしまった方には残念としか言えません。値段が高いから大丈夫とは限りません。だからオカリナ選びは注意が必要です。

ちなみに、どんなオカリナがハズレなのか。下記のような事を感じたことがある人はハズレのオカリナを購入した可能性大です。
※あくまでもSUELABO私見

「オカリナの音を出すのに息が苦しい」と感じている方
「オカリナの高音が上手に鳴らない」そんな事を思ったことがある方
「オカリナの角度を傾けて・・なんとか音が・・」という方

そんなことをしなければ高音が鳴らない、キレイに音が鳴らないオカリナを初心者が吹きこなすことはできませんから、初心者用オカリナとは言えませんよね。吹きなれた玄人向き・・・・・・なのだと思います・・・。

 

つづく