以前、『6mmと8mmの違いから考察②』でこんな事を記載しました。
「息を効率よく(出したい)音に還元できないと、息が雑音”シュ~”が入ってきます。そうならないためには「エッジまでの距離」と「息のスピード(量)」が関係していると言えます。
そう考えると、エッジまでの距離が近い方がよいというのは言うまでもありません。(近ければ近いほどよいという意味ではありません。)」
ここから
6mm(歌口)と8mm(歌口)で比較した場合、6mmの歌口の方がキレイな高温が鳴るのであれば、歌口のサイズが5mmになったらもっと楽にキレイに高音が出るのではないかと考えてしまいますが、実際はそうではありません。(作って試しました)
歌口のサイズ = 「ウィンドウェイから出た息が、エッジに当たるまでの距離」が、近ければ近いほど(歌口のサイズが小さければ)良いわけではないのはどうしてなんでしょう?
先ず、吹いた息はウィンドウェイ(細い道)を通ることで、外に出る際はかなり勢いがついています。
勢いよく出た息がエッジに当たり、割れます。この際に音が鳴ります。
しかし、そのためには『適切な勢い』であることが重要です。
歌口を5mmのように小さくし過ぎると今度は音が出ずらくなります。なぜなら、ウィンドウェイから出た息が勢いそのままにエッジに当たってしまうからです。
例えるなら、口笛を吹こうとして思い切り息を吹いても音が鳴らないの同じです。適切な勢いであることがとても大切であることが分かると思います。
適切な勢いとは、自然体で無理をすることのない息ともいえます。息をできるだけ絞って細くだすのは、決して自然体とはいえませんよね。(ここまで息を細くすれば音はなりますが・・)
それを考慮すると歌口のサイズは6mmが限度でした。
ですが、5mmにはメリットが一つあります。
つづく。