すりばち型の加工を施した場合の息の流れと高音「ミ」の音の質はどうでしょう?

オカリナを20個製作してひょうたん型の加工とすりばち型の加工を10個づつ(ひょうたん型の加工:10個、すりばち型の加工:10個)製作して比較しました。

 

オカリナの息の出方

 

≪空気の流れ≫
②ひょうたん型 < ③すりばち型

すりばち型の加工を施したほうが息の流れがとてもスムーズに流れることが判明しました。分かりやすく説明するために、ひょうたん型の加工とすりばち型の加工をした場合の息の速さ(強さ)と音の関係性をグラフで示してみます。

 

オカリナの息の強さ比較

それぞれの加工をすると高音になるにつれて息のスピード(強さ)に大きな違いが生じることが分かりました。

ひょうたん型の加工をすると高音になればなるほど息を“かなり”強く吹く必要がありました。「強く吹かなければ高音が出せない。息の雑音が入るオカリナ」になりました。一方、すりばち型の加工をすると音の上がり方がとてもスムーズで息も楽でした。特に息のスピードを速く(強く)しなければ音色が出せない高音「ミ」の音を楽に出せるようになりました。

この結果から分かるように、すりばち型の加工で驚くほど音色の出方、音色(高音「ミ、ファ」)の質が変わることが分かりました。