検証してみて分かったこと

≪空気の流れ≫
①ずんどう型<②ひょうたん型

ですが、①<②ではあるものの空気がスムーズに流れる効果は思っているよりも薄いということが判明しました。

 

オカリナの息の出方(image)

つまり

≪空気の流れ≫
①ずんどう型<②ひょうたん型=効果が薄い

結果的に、加工による効果が薄いにも関わらず削っているため、その影響が息遣いに現れました。

削りすぎると(オカリナの内部)

 

オカリナの音色は息遣いで決まります。その息遣いをやさしくして音色がよりキレイに鳴る手助けをするために削っていたつもりが、下のイラストのように効果が薄い加工(ひょうたん型)を多数箇所つくってしまったことで、作りたいオカリナの真逆の「強く吹かなければ高音が出せない。そして雑音が入るオカリナ」になっていたということです。

 

 

上のイラストのように、5か所もひょうたん型の加工を施せば息遣いへの影響はかなり大きなものになっていました。この結果から大きな学びを得ました。

①空気の流れをスムーズにするための穴の加工方法(効果の高い加工)の確立

②適切な加工箇所(良い音色につながる箇所)がどこなのかを検証する

 

結果として残念な内容にはなりましたが、なんとなく推測で行っていた加工が明確に「なぜひょうたん型加工がダメなのか」という一つの加工方法に対する論理的結論を導けたのは大きな収穫でした。そして、「どういう加工が音色にとって良いのか。そして、その場所はどこなのか」という新しい課題ができたことは品質向上につながる大きなキッカケとなりました。