どうしてオカリナに「ひょうたん型」の加工をしてはダメなのか。

同じ品質のオカリナを10個ほど作ってどういう現象が起こるかの検証しました。すると全てに同じ現象が起きました。そこからみえた結果から考察します。これがとても重要なことにつながります。

まず、下のイラストのようにオカリナの穴の内側に「②ひょうたん型」の加工をします。

削りすぎると(オカリナの内部)

 

この「②ひょうたん型」加工は、従来の「①ずんどう型」の形状よりも息の流れが良くなるため、オカリナの穴を広げなくても音を上げる効果があることは以前の実験から実証されました。

オカリナの息の出方(image)

 

その結果を元にして次に様々な箇所に「②ひょうたん型」の加工を施して最終工程まで本番さながらに製作する実験をしました。下のイラストの赤い箇所の内側に「ひょうたん型」の加工を施して製作してました。

SUELABOでは、今までの検証結果から次の効果があるのではと見込みました。
①従来の穴のサイズより小さくても音が上がりやすくなる・・・予測
②音があがりやすくなることで高音レ→ミ→ファがでやすくなる・・・予測

焼成まで行い実際に吹いてみまると、製作した10個すべてのオカリナに同じ現象がおきます。それは、音は上がりやすくなったものの高音が想定していたよりキレイな音が鳴らなかったということです。「キレイな音が鳴らない」とは、吹いた息が音にしっかり還元されてない(吹いている息の音“フ~”という音が音色に混じる)といった具合です。

私たちが予測した結果と真逆の結果でした。
なぜそのような結果だったのでしょう?

つづく