前回の復習です。

音の長屋『一つ飛び』と『音が近い』の2パターンの解説文言をオカリナのイラストに落とし込むと・・・

⑦の穴のサイズが文言が違って⑥と同じ穴のサイズであることが分かります。つまり、⑦の穴に「すりばち型の加工をする」ということになります。それではなぜ⑦の穴をセオリー通りに大きくしないのでしょう?それには理由があります。ここまでが前回。

下のイラストは、⑦(シの穴)を「ずんどう型であけた場合」と「すりばち型であけた場合」の比較図になります。

 

 

本来の理論では、オカリナのイラストに記載してある「⑦は⑥の穴よりもおおきくなる」わけですので、シの音を出すには上のイラスト(ずんどう型の穴)のように⑦の穴を大きくする必要があります。ですが理論とおりに⑦の穴(シの音)を従来通りに大きくするとシの音がでるようになる代わりにデメリットが生じることがSUELABOの研究ではわかりました。

1つ目、穴が大きくなると『息を強く吹く』必要がある。
2つ目、息を強く吹くことで音色に「シュ~」という息の雑音が混じりまじめる。

この2つのデメリットです。SUELABO的にはきれいな音色とは言えなくなってしまうのです。

そこで、上のイラストのように⑦の穴の内側を「すりばち型」の加工を施します。
すると、⑦の穴のサイズを大きくせずとも息の流れがスムーズに外にでるため息を強く吹かなくても「シ」の音を出すことができます。結果的に⑦の穴は⑥の穴とほとんど同じような大きさでも大丈夫になります。

SUELABOでは音の長屋理論から1箇所わざと外すことで音色がキレイに鳴るように調整しています。

ご理解いただけましたでしょうか?
オカリナ(or セラリーナ)をキレイな音色で楽しんでくだいね。

つづく