音が鳴る箇所(オカリナ/セラリーナ)
「リコーダーの息づかいで音が鳴るようにする」とは一言でいうと「やさしい息で鳴る」ということです。息を思い切り吹くというより、やさしく吹いて楽器に鳴ってもらう、というイメージです。
どういうことか分かります?
オカリナを製作している私たちが、これから「オカリナを買おう♪」と思っている方に伝えたいことは『オカリナは大きく分けて2種類に分類される』ということです。その2種類とは・・・
『強く息を吹くオカリナ』 と 『やさしく吹いて鳴るオカリナ』 です。
製作する者だからこそ言えるこの分類は、吹き手の皆さんにとって、オカリナを選ぶ際の最初の選択です。この選択を間違えてしまうと・・・
「正しい音が出ない」
「息がつらい」
「部屋で吹くとうるさい」
「ピアノと合わせると音があっていないように感じる」
吹いていてこうした悩みにつながります。既にそういう方はいらっしゃいませんか?
SUELABOはそうした悩みを解決するために、オカリナの構造について研究を開始しました。まず音が鳴る場所とはどこなのか。ゼロからひとつづつ研究と始めました。ちなみに最初にSUELABOが4年以上の研究の末にたどりついた答えを書きますと、以下の項目に改良を加えることで音色が大きく、飛躍的に変わることが分かりました。これから少しづつ記述していこうと思います。
・オカリナ/セラリーナ内部の空間の広さ
・穴の大きさ
・穴の内側の形状
・ウィンドウェイの幅
・ウィンドウェイ出口の広さ
・ウィンドウェイとエッジの角度
・歌口の大きさ (歌口の形状)
・エッジの厚み
先ずは音がなる場所の改良を考え始めました。ちなみに、皆さんはどこで鳴っているか知っていますか?
正解は、歌口(以下のイラストの箇所)で鳴っています。まさに歌う口というわけです。この歌口の大きさを変えることで、先ずは音色に大きな変化が出ないかを検証しました。
つづく