初心者用オカリナ、子供でも吹けるオカリナとセラリーナ(たて型)を製作する専門店です。美濃焼楽器工房のSUELABO

子どもに寄り添う「たて型」のオカリナ

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セラリーナ 製作工程

小学校の先生の要望から『子どもでも持ちやすく、吹きやいように「たて型」オカリナに改良されたのがセラリーナ』です。だからこそ、子どもに寄り添う楽器♪として生まれました。初めて挑戦する方にお勧めする楽器です。私たちにはものづくりに真摯に向き合って積み重ねた技術力があります。小さな工房ですが音色には自信があります。その工程をご覧ください。

使用する粘土

泥漿(でいしょう)とよばれる泥の状態にします。季節によって温度と湿度がかわるため微調整する必要があるので簡単そうに見えるかもしれませんがとても難しく気を配ります。

製作工程1

石膏型に泥漿(でいしょう)をゆっくり注ぎます。空気が入ってしまうと泥漿が奥まで入らないためです。水と違って粘性のある泥を隅まで入れるには重力を利用します。そのため型から溢れる寸前まで入れます。

泥漿(でいしょう)を石膏型に入れる工程

製作工程2

季節によって変わりますが泥漿を入れて約20分程度経過する頃に型に注いだ泥漿を外に出します。この時点で型の中に入っている泥漿は石膏に水分を吸われ液体から個体になっています。

泥漿を目一杯入れる

製作工程3

石膏型を開けるとセラリーナの原形が出てきます。この状態(セラリーナの原形)を常に製作することものすごく重要です。そうすることで品質を一定にする第一関門を通過することができます。ができます。

製作工程4

石膏型から取り出したセラリーナの原形は上下の半身に分けて棚板に乗せて少し乾燥させます。板が水分を適度に吸うことで加工しやすい状態になります。

製作工程5

それぞれに予め導き穴がありますのでSUELABOで決めている既定の穴のサイズをポンスを使って正しい穴を開け直します。

製作工程6

穴を開ける際は場所によって微妙に開け方が変わります。なんとなく開ければ良いわけでばなく個体差が生まれまいように気を付けます。

製作工程7

セラリーナの上半分の内側の穴の加工を行います。ナイフを使って削ります。この加工によって音色の質が変わるため重要な工程です。

製作工程8

セラリーナ下半分の内側の加工です。この穴はSUELABOが研究の末に考えたすり鉢形状にします。高音に大きな影響を及ぼす穴のため慎重行います。

製作工程9

ナイフで削った箇所を筆を使いキレイにならします。角張った箇所を滑らかにすることで空気の流れをよくする意味があります。

製作工程10

セラリーナの全ての穴の内側を筆を使ってならします。この工程を行うことで音色の中に雑音が入りにくくなり、キレイな音色につながります。

製作工程11

ウィンドウェイ内にあるゴミを取り除きます。そして、SUELABOが決めているサイズにするため専用の器具を差し込んで調整します。音色に影響を及ぼす重要な工程です。

製作工程12

歌口はウィンドウェイから出た息を切るため、その角度と位置がとても重要になります。SUELABOでは既定の位置を決めていますので微調整します。この段階で音が鳴るようするのがSUELABOの技です。

製作工程13

ドベ(泥漿)を接着剤にしてセラリーナの上半分と下半分を接着させる工程です。先ず接着面に隙間ができない様に淵にドベを乗せます。

製作工程14

セラリーナの上半分と下半分を接着します。接地面同士がズレないように慎重に合わせます。

製作工程15

セラリーナの淵をやさしく押さえながらドベが接地面から飛び出てくるくらいピタッとくっつけます。

製作工程16

淵から飛び出たドベが乾燥するのを待って、飛び出している粘土を刃物で削ります。

製作工程17

飛び出した粘土を全部削り、接地面の継ぎ目が分からないようにします。

製作工程18

削った跡をスポンジを拭いて継ぎ目が見えない様にキレイにします。隙間がないかしっかり確認します。

製作工程19

次に角張った箇所がなくなるように全体的にスポンジでならします。

製作工程20

棚板に置いて乾燥させます。少しでも水分が残っていると焼成前に行う調律に影響を及ぼしますので完全に乾燥させます。

製作工程21

SUELABOでは様々は数年かけて研究を行った結果、乾燥後そして焼成後に鳴る音のイメージが分かっていますので焼成前に穴のサイズを微調整して調律します。

製作工程22

調律後、セラリーナ全体をスポンジで仕上げ拭きをします。そして、棚板に並べ完全に乾燥させます。

製作工程23

窯に詰めて焼成します。温度が低すぎると強度も弱く、逆に温度が高すぎると磁気化して音色に大きく影響を及ぼすので温度は細心の注意を払います。。

オカリナの焼成工程

製作工程24

約10時間後、窯がある程度冷えたら扉を開けてセラリーナを取り出します

製作工程25

焼成後はセラリーナはザラザラしているため、全てのセラリーナを一つひとつヤスリで磨いてキレイにします。

製作工程26

一つひとつ音色を確認して調律をし直します。音色の悪いものはB品となり楽器として販売はしません。

製作工程27

こうしてSUELABOのセラリーナは完成します。ここまでくるのに15日前後かかります。

セラリーナの音色

セラリーナKidsの音色

美濃焼の小さな窯元

スエラボ
[岐阜県瑞浪市陶町]
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